RPGの華と言えば・・ (* ̄0 ̄*)ノ
そうです。ダンジョンですネ!

迷路のように張り巡らされた地下通路を進み、突然襲ってくる魔物をバッタバッタと切り裂き、奥に潜むボスキャラにたどり着いて、こう言うのです。
「この俺が来たからには、貴様の好きにはさせん!」
そして、伸ばした剣の先で不敵に笑う巨悪に挑むとき・・
「いまこのときの為に我が命はあった!」と確信するのです。
男なら、誰しもそういう人生を思い描くのです!
さて、ついつい熱く語ってしまいましたが、つまりはダンジョンを攻略するのは男の使命なのです。
そして、ダンジョンはなにもファンタジーの世界に行かなくても、我々の住む世界のスグ隣に存在するのです。
有名なのは、新宿駅ダンジョン、東京駅大手町ダンジョンなどでしょうか?・・ 誰もが知っておる都会の中の迷宮です。
今日は、新米冒険者である私みかんが、そんなダンジョンの1つを攻略してきたのでお届けしたいと思います ( ̄д ̄)
1)地下神殿
実は我々の住む関東平野の下には、巨大な地下神殿があるのです。
有名なのできっとご存知の方も多いでしょう。
テレビなどでも何度か紹介されているようですし、まあ私のような初心者向けですナ。
正式名称は「首都圏外郭放水路」、別名「防災地下神殿」です。

※撮影 みかん
2)場所
埼玉県の春日部にあるッス (・∀・)
首都圏を水害から守る最終兵器と言っても過言ではありません。

地図を見ると分かるのですが、コイツの下流には江東区・葛飾区・江戸川区といった東京の下町地区が存在します。
東京都の下町地区は0m地帯であり、その上流域も含めて、慢性的な水害に悩まされてきたようです。
そして、中川、綾瀬川(旧荒川)といった暴れ川が溢れそうになったとき、この地下水路から江戸川へ水を流し、堤防決壊の危機を回避するのです。
3)地下の巨大石柱
薄暗い柱の影から、「クックック・・よく来た、勇者よ」と不敵な笑いを浮かべたラスボスが出てきそうです
(・∀・;)
(・∀・;)
ちなみにこの柱。
地上部分が落下してこないように、何本もたっているように見えますが、実は全くの逆です。
地下水の浮力で、この巨大地下水槽が歪んでしまわないように、下に押し付ける役割があるのだそうです。
それを知っただけでも、なんだか地下神殿の謎に触れたようでテンションが上がりました。
なんと、工期13年 総工費2300億円
4)出発
2023年 4/13(木) お昼。
電車に1時間ほど揺られて、我らが千葉県から埼玉県の未知のダンジョンへと向かいます。
「南桜井」という閑静な住宅街の駅に降り立ちました。
全く知らない土地なので、googleマップ先生に道案内を頼みます。
現代のダンジョン攻略には欠かせない自動マッピング機能です。
魔王の城までは、徒歩30分ほどのようです。
そして、住宅街をテクテクと歩いていくと・・

銃砲火薬店を発見! (・∀・;)
やべ~・・ ダンジョンに行く前にちゃんと「武器屋」あるやんけ・・。
どうやら、この辺りにはクマが出るらしいです。
ちなみに、新聞などで「クマと格闘!」みたいな記事が出ると、めちゃテンションが上がる私です。
人類はいかにして強敵に挑んだのか・・みたいなことに興味があるんス!
過去記事で、おじいちゃんが巴投げでクマを谷底へと投げすて追い払ったのを知ったときは、朝のコーヒータイムで新聞を持つ手が震えました。
6)敵の拠点へ

googl先生はとても有能なのですが・・ときおり、このような獣道に案内されるのはお約束です (・∀・;)
これ私道じゃないだろうな・・。
まあ、ちょうど住宅街も途切れてきて、森林MAPに突入した感じでもありましたがネ。

しばらく雑木林を進むと、視界が開けてきました。
そして・・ついに・・

魔王の城を発見!

この何本かの尖塔が突き出た建築様式、まさしく西洋の城です。
7)内部に潜入

敵に見つからないように、慎重に入口から潜入しますが、あっさり・・受付のお姉さんに見つかってしまいました。
さすがは、魔王の城・・警戒は厳重です。
私は、一応事前にネットで予約しておりまして、名前を確認されて1000円をお支払い。
1回1時間のコースで50人が定員らしいですが、この日は平日ということもあって参加者は10人。
土日に行くなら、予約は必要なのかもしれませんナ。
ちなみに1日4回コースあります。
ちなみに1日4回コースあります。
受付で、ステッカーとか記念の謎カードなどをもらいました。

これは、MMORPGでいうところの「称号」にあたるモノということでしょう (・∀・)
8)秘密基地
予約した14時までは、まだ20分ほど時間があったので、1~2階の展示施設を見学。

大きな説明図があります。
このドでかい5本の円柱から水を取り込んで、地下トンネルに流し、それを貯水槽(地下神殿)に溜めて、そこからポンプで江戸川に排出・・という流れッス。
そして2階へ行くと・・
こ・・これは!!!! (* ̄ロ ̄)
地球防衛軍の拠点ではないか!!!

ガラス張りの指令室を見れるのですが、めっちゃカッコイイ!
これ見れただけで、もう1000円の元は取れましたw
めっちゃテンション上がって中を覗き込んでいましたが、やっぱりこの部屋はスゴイらしく・・
TVやドラマ、映画などの撮影で何度も使用されたようです。
有名なのは、「ウルトラマン」とか、ドラマ「下町ロケット」で登場したようです。


子供のころ、地球防衛軍に入るのが夢だった私からすると、憧れの聖地を見たようで感動でした。
9)ボーリングマシン
ボーリングとは・・鉄球のように重いタマを投げて10本のピンを倒すという貴族の遊び・・ではなく、穴を掘るヤツの方です。

泥水式シールドマシンの歯型が、外に飾られていました。
日本はトンネルだらけなので、その技術は世界最先端。
ですが、これは暴れる大量の水を通す特殊なトンネルなので、工事は大変だったようです。
地下神殿よりも、むしろトンネルの方が、この巨大土木施設の本体ですからネ。
10)レイド
さて・・14時になりましたので、ついにレイドに挑みます。
今回集まったのは、全国から集まった老若男女10人。(福岡県から来た人いたw)
男性6人、女性3人、子供1人。
やっぱりこういう巨大施設に興味ある人は、男性の方が多いみたいですネ。
外気温よりも10℃くらい低いみたいなので、もし行かれる際は1枚よけいに服を羽織っていくのが良いと思います。
ちなみに私みかん・・ダンジョンを舐めていないので、重装備です。
階段を上り下りしますし、中には水たまりがあるだろう・・と、トレッキングシューズを履いてきました。
階段を上り下りしますし、中には水たまりがあるだろう・・と、トレッキングシューズを履いてきました。

というワケで、10人パーティに中では、明らかに屈強なタンク役です。
11)入口
この魔王の城の下・・にダンジョンがあるのではなく、外に出て200mくらい歩きます。

お城の下はポンプ施設であり、このだだっ広いグランドの下に、地下神殿があるようです。

そして、このコンクリートの「ほこら」が入口のようです。
なるほどなるほど、ここが入口だとは冒険者は気づかんて~・・
(・∀・;)
(・∀・;)
多くの冒険者は、城に侵入し、巨大ポンプ施設という機械ボスと戦い疲弊してしまうワナにはまってしまうのでしょう。
12)ついに潜入
案内役のお姉さんに率いられ、我ら10人の勇者、ついにダンジョンへ降りていきます。
中はひんやりと冷たく、湿り気を帯びた空気が身を包みます。
100段以上のコンクリートの階段を下りていくと・・
地下神殿キター! (・∀・)ノ

ヤベーww でけぇ・・
それ以外に言葉がないです。
幅:2×7m 高さ:18m 重さ:500tの59本の石柱が、荘厳に我々を迎えてくれました。
説明によると、池袋サンシャインや、ディズニーランドのシンデレラ城がすっぽり入ってしまう大きさの空間らしいです。
「ここが、お前たちの死に場所になる ( ̄д ̄) 」
そんな魔王の言葉が聞こえてくるようです。

ちなみにずっと奥の暗い場所に、排水ポンプがあるのですが、そこまでは安全のため見学できません。
実際、この施設は雨の多い時期には普通に使われているワケでして、奥の方には土砂も溜まっているようです。
20年間で140回も稼働して、埼玉県の平和・・いや、地球の平和を守り続けてきたのです。
なので、梅雨どきにいくと、中はこんな白っぽくなく、水でビチャビチャのようです。
これは、「第1立坑」

直径30m、深さ80mの巨大な穴です。
デカすぎて、写真に収まりません。
この穴の上から大量の水が降ってくるのです。
ハリウッドのパニック映画ならば、死を覚悟する瞬間です。
13)自由時間
お姉さんの簡単な案内のあと、20分の自由時間があります。
参加者のみなさんは、各々に写真や動画を撮って楽しんでおります。

私は一通り写真を撮ったあとは、天井を見上げ、巨大な敵との戦いの果てに感じた達成感と、虚無感を楽しんでおりました。
NKT・・
(長く苦しい戦いだった)
最近覚えたネトゲ用語です ( ̄д ̄)
14)脱出
遠足は家に帰るまでが遠足です。
山の遭難は、7割が下山で起こります。
というワケで、崩れ行くダンジョンから脱出ミッション開始。
100段以上の階段を駆け上がり、地上に戻ってきました~。
おお~ 地上は変わらず、平和だった~ (・∀・)
ここで共に戦ったパーティーは解散です。
お疲れ様でありました~。
15)寄り道
さてさて、せっかく遠くまで来たので、寄り道して帰ります。
南桜井の駅まで戻り、電車に乗って「野田市」へ。
この千葉県野田市は、千葉県の最西端であり、チーバくんの「鼻」です。
私の住んでいる場所からですとあまり行くことがない地。
私の住んでいる場所からですとあまり行くことがない地。
せっかくなので、知見を広めてまいりたいかと思います。

16)醤油の街
その街は・・・「醤油に支配されていた ( ̄д ̄) 」
うむ・・何かのMMORPGのタイトルの副題みたいです。
ご存知の通り、千葉県野田市は「醤油発祥の地」。
キッコーマンの工場などがあります。
国内TOPシェアの28%を誇るようです。
同じく千葉県内の銚子市のヤマサ醤油などを合わせると、全国シェアの50%近くを占めます。
同じく千葉県内の銚子市のヤマサ醤油などを合わせると、全国シェアの50%近くを占めます。

野田市の駅舎は・・ オシャレな外観でした。
駅を出るとスグにキッコーマンの工場が見えます。

この「萬」の字を見ると、普段使ってる1リットルのボトルのデカイのがアレなのか~・・と、なにやら感慨深いモノを感じました。

ちなみに工場の周りは醤油くさいのかと思いきや・・ なんかいい匂いがしてました。
煮物ではなく、なんかお菓子みたいな匂いでしたヨ。

これは大正時代に建てられた歴史ロマンあふれる建築物。
これもしょうゆマネーで建てられたみたいです。
私みかん・・醤油の力を、まざまざと見せつけられております。
この街で目玉焼きにウスターソースをかけているのを住民に見つかったら、秘密警察に密告されるに違いありません (・∀・;)
17)のだ醤油発祥の地
聖地に参りました!

民家1軒くらいの敷地に、神社と石碑が建っています。

相変わらず私が目指す観光スポットには、たいてい誰もいません!
でも、こういうB級スポットが大好きなのです。
フムフムと読むと、どうやら室町時代にはじめて醤油が作られたようです。
ではそれまでの日本人は何を使っていたのかというと・・、味噌だそうです。
清少納言どのは、涼しい顔して、ほっけの焼き魚にしょうゆを
「チー ( ̄д ̄) 」と垂らしているイメージでしたが、頭の中で訂正しておきました。
「チー ( ̄д ̄) 」と垂らしているイメージでしたが、頭の中で訂正しておきました。
薄暗い台所で、サバの味噌漬けを盗み食いしていたようです。

17)ホワイト餃子
そして野田市のもう1つの名物と言えば・・これ。
ホワイト餃子です。

※撮影 みかん
そもそも中国発祥の餃子は、小麦粉でできた「皮」をメインで食べるモノ。
やや日本人向けにアレンジしたものの、そのコンセプトを守る数少ない餃子です。
とは言っても、もし普通の「薄い皮」よりも「厚い皮の餃子」がおいしいという世間の評価ならソッチがメインになるワケでして、ホワイト餃子はギョウザ界の中では、変わり種のB級グルメという扱いです。
ただ、このちょっと変わった餃子は特定のファンの方も多く、この味を求めて色んなところから人が集まってきます (・∀・)
のれん分けで、名称を変えて全国に20店ほどあるのですが、どの店もちょっとずつ違うみたいですね~。
ちなみに私は、他2店舗で食べたことがあります。
今回、そのホワイト餃子の「総本山」なので、いったいどんなモノが最初の形だったのか?と興味がありまして、前々から行ってみたかったのです。
18)お店
お店の前には、謎のモアイ像が!

きっと創業者さん、モアイが欲しかったのでしょうw
んで、餃子である程度もうかったので、念願のモアイを買ったという流れかと。(私の勝手な推測)
店内飲食できるのは、平日は夕方17~19時だけで、生のギョウザをお持ち帰りがこのお店のメインらしいです。

17時の開店のころには、30人くらいの行列ができていました。
さすがは有名店。
んで、私、行列の2番目に並んでいたので、スグにホワイト餃子2人前(16個)が到着。

見よ! この「ギョウザ界のいなり寿司」ともいえるビジュアルを!

ちなみに裏返すと、こんな感じで、みなさまおなじみの包んだ形が見えます。

中はこんな感じ。
かなり空洞が多いです。
水で蒸して、そのあとヒタヒタと浸した大量の油で焼くので、ほぼ「揚げギョウザ」です。
んで、食べた感じは・・
めっちゃサクサクしとる! (* ̄ロ ̄)
もっとモッチリしてるかと思ったので意外。
「シャクシャク」という擬音よりも、「サクサク」に近い。
例えるなら・・「おっとっと餃子味」を食べているようです。

中の空洞の熱い空気を楽しみつつ、ホロホロとした餡をいただき、口の中でサクサク。
もはや・・餃子ではなく、別の食べ物を食べている感。
これが、本来のホワイト餃子であったか~・・
皮が分厚いので、よくある組み合わせである「白飯+ギョウザ」は不要で、餃子のみを食し、ごちそうさまでした!
19)帰宅
さてさて、ダンジョン冒険、しょうゆの聖地、元祖ホワイト餃子・・と任務を成し遂げたので、帰宅するとしましょう。
近場でしたが、なかなか楽しく有意義な1日でした (・∀・)ノ
地下神殿は、1時間コース1000円と安いので、社会見学系が好きな人にはオススメです~。
これさえ経験しておけば、冒険者が集まる酒場で4980円のちょっと高いコースでイキってるサラリーマンに絡まれても、
「お前は関東平野の地下にある地下神殿を攻略したことがあるのか?
( ̄д ̄) 」と先輩冒険者を名乗ることが出来るというものです。
( ̄д ̄) 」と先輩冒険者を名乗ることが出来るというものです。
きっと、ちょっと頭のおかしい気の毒な人だと同情されて、枝豆1皿がテーブルに運ばれてくるに違いありません。
というワケで、本日は関東平野にあるダンジョンについてご紹介させていただきました~。
またドコかへ行ったら、私が生きた証としての冒険記を書き記したいと思います。
それではそれでは、また次の冒険記でお会いたしましょう~ (・∀・)ノシ


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